コンテスト審査結果発表

たくさんのご応募ありがとうございました。素晴らしい個性の48名のアーティストから作品をお送りいただきました。皆さまに大賞を差し上げたいと思うほどの力作ばかりでしたが、厳正に審査した結果、下記のような結果とさせていただきます。


No.5 Konchi.t 様


~審査員講評~
内木 美樹
個性的で唯一無二にも関わらず、よく見るととても繊細に私の心情を表現してくださったところが素晴らしいと思いました。

福島 治
そのシーンでの母親の心理描写がとても豊かで細部まで見てしまう魅力があります。そのシーンでの息子さんの表情やポーズが多様で生き生きと描かれていることも素晴らしいです。文章を読みながら、ついつい絵をじっくり見てしまい、独特の世界観の広がりや物語性に驚きました。暗いシーンにも必ずどこかに明るい色が使ってあり、暗い気持ちにならないことも素晴らしいです。これまで出会ったことがない才能を持ったアーティストだと思います。議論の末、審査員全員一致で大賞に決まりました。本当におめでとうございます!

 


No.4 mayutamago 様


~審査員講評~
内木 美樹
まさか薔薇で表現されるとは!?と度肝を抜かれました。こういう驚きを待っていました。

福島 治
圧倒的な個性的アートです。他の応募作品に無いアプローチがユニークで、母親や息子さんを花に見立てて、心理描写を花の形や個性的な色彩で描いているオリジナリティ溢れる表現に拍手です。また、背景の色彩も表現がとても豊かで深いです。息子さんをピンクの花のつぼみで描いていることにこちらもホッと心が明るくなりました。他のシーンはどのように描かれるのかを見てみたいと思いました。想像力を刺激してくれる作家性が素晴らしいと感じました。入賞おめでとうございます!

 

No.36 fujiko 様


~審査員講評~
内木 美樹
非常に温かみがあり、絵のバランスも弱すぎず強すぎず、挿絵にピッタリだと感じました。

福島 治
優しい色彩やタッチが、見る人の心を優しく温かい気持ちにさせてくれる表現に審査員の共感性がたくさん集まりました。タッチや色彩の優しさが暗いシーンでも救いを与えてくれていました。大人が読んでも子どもが読んでも安心できる絵本になると感じました。アートには作者の人となりが投影されます。きっと、とても思いやりがあり、優しい方なんだろうなと思いました。癒し系の心を温めてくれる作品を応募していただきありがとうございました。入賞おめでとうございます!!

 

No.43 カミジョウミカ 様


~審査員講評~
内木 美樹
言葉で表現するのが難しいのですが…このユニークさ、なんか好きです。

福島 治
カエルのような不思議なキャラクターに審査員の目が釘付けになりました。表情の表現もユニークで悲しいシーンもキャラクターの表情が救いになります。絵本になり、読み聞かせの時に子どもたちがこのオリジナルのキャラクターにどのような反応をするのか想像するだけでワクワクしました。絵の完成度も素晴らしくカミジョウさんの作家性の高さを感じました。色彩も寒色系を使われていながら、冷たいイメージが全くしない点もカミジョウさんのお人柄が現れていると思いました。圧倒的な個性に脱帽です。入賞おめでとうございます!

 


受賞された方、おめでとうございます。
今回惜しくも受賞を逃された方も、皆さま素晴らしい才能の持ち主です。これからも絵はもちろん、
さまざまな方法での自己表現を通して、心豊かな日々を送られますことを願ってやみません。
このたびはご応募いただき誠にありがとうございました。みなさまの今後の制作活動を応援しております。

スター出版 運営事務局一同

➡全応募作品はこちらで公開しています。

選考委員
内木 美樹(著者/障害児モデル〔障害のあるキッズモデル〕事務所 代表)
福島  治(グラフィックデザイナー、東京工芸大学教授)
大江 美佐(スター出版 代表)
スター出版


うちの子には障害があります(仮)

「自閉症と重度の知的障害ですね」と医師は言った。
この時の医師の言葉、態度。なんて冷たいんだろう。
「一緒にがんばりましょう」みたいな言葉の1つでもあれば、私はあそこまで傷つかなかったのに。
あんなに孤独を味わう事もなかったのに。
あぁ、あの人はあっち側の人間で、こっち側にきてしまった私たちとはまるで違う世界の人なんだ。
医者が信頼できないなら、誰を頼っていけばいいんだろう。 重度の障害があるこの子を、私はどう育てていけばいいんだろう…。
★1
保育園の運動会。うちの子だけ明らかに違う。
発表会も、見るからに輪を乱している。
比べちゃダメなのはわかってる。
でも、息子の奇行を笑顔で受け入れられるほど、強いママじゃないよ。
なんでうちの子だけ…。
周りの保護者は楽しそうに子供たちの成長を見守っている。
私もそっち側にいきたかったよ。 あぁやって何の不安もなく、我が子の様子を楽しみたかったよ。
なんで私だけ…。
「うちの子には障害があります」って保育園に伝えたら、
「うちでは面倒みれません」って退園になっちゃうのかな。
周りの保護者に話したら、「うちの子が障害児と同じクラスなんて嫌です」って拒絶されちゃうのかな。
「助けてください」なんて言ったら、迷惑かな。
怖い。ものすごく怖い。
もうこれ以上傷つきたくない。
でも、知ってもらいたい。
私たちを、見てもらいたい。
保育参観日当日。
今日言わなきゃ。いつ言おうか…。
緊張で手が震える。何度も深呼吸をする。
司会の先生:「では、これで保護者会を終わりにしようと思いますが、最後に何かご質問のある方?」
いまだ!
私:「はい。あの…。」
と言った瞬間、緊張と不安で一気に大量の涙が溢れる。
私:「あの…、今日の参観でご覧いただいた通り、尊にはしょ、障害があります。自閉症と重度の知的障害です。」
「お、親としては、尊が元気で生きていてくれるだけで十分なのですが、もしかしたら今後、尊がみなさんのお子さんに何かご迷惑をおかけするかもしれません…。その時は本当に申し訳ありません…。」
「こうやって、まだ尊が何もしていない状態なのに謝るのは、私自身が尊を否定していることになるんじゃないか?という葛藤はすごくあるのですが、でも、尊が大きな声を出したりしてみなさんのお子さんの集中を妨げるようなことがあれば、やっぱり申し訳ないので、今、すごく複雑な心境です。」
「あの…、こんなことを言って本当に図々しいのは十分承知なのですが、尊はまだ話す事ができませんので、もし尊が何か困っている事がありましたら、どうか助けていただけないでしょうか…?本当にすみません…。」
★2
「障害児と一緒は嫌だ」と1人からでも言われたら、退園しようと決めていた。
それなのに…。
終わった後、多くの保護者が泣いている私のところにきてくれた。
「あっちに行け」って言われることを覚悟していたのに…。
「大丈夫だよ」
「私もうちの子も、たける君のこと大好きだよ」
「私も一緒に、たけちゃんの成長を見守らせて」
溢れ出てきたのはやさしい言葉だけだった。
その後も、私に普通に接してくれた。
たけるを見かけると、「あ、たけちゃん!」と声をかけてくれた。
保育園は加配の先生を付けてくれた。
同じ方向を向いて歩いてくれる先生がたくさんいた。
人ってこんなに温かいんだ。
健常児の子育てでは、この温かさは気づけなかったよ。
障害児子育てってつらさも大きいけど、その分嬉しさも半端ない。
小さなころから「他人様に迷惑をかけるな」って言われてきたけど、無理だったよ。
でも、「助けてください」って言えたことで、私は人の優しさに気づけた。
もしかしたら、「助けてください」は人と人をつなぐ魔法の言葉なのかもしれない。
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