白トリュフとウォッカのスパゲッティ
女性誌を中心に30年活躍してきた書き手の芳しい、初めての短編小説集
●内容説明
『一流の女が私だけに教えてくれたこと』(マガジンハウス)、『Ladystandard』(マイナビ出版)など、女性の生きかたを考えてきた筆者・森綾が、ライター生活30周年で初めて上梓した短編小説集。香りを題材に、呼び覚まされたり、紡ぎ直したりする人と人との関係性を描いた11篇。「自分自身の記憶よりも、さらに向こう側にある物語を書こうと思った」という筆者の思い通り、やさしい言葉で丁寧に語られるストーリーには、今を生きる「一見幸せそうな人たち」が胸に秘めたものが表れています。
森さんはこれまで2010年に映画化された『音楽人』の原作の一部、携帯小説『音楽人1988』を書いていますが、書籍化はこれが初めて。小説を出すことを目指して頑張ってきたそうで、これが新たな一歩になることでしょう。
装画、挿絵はオールカラーで、絵本のようなハードカバー。お洒落でカラフル、見ているだけで幸福感が湧いてくるイラストは、イタリア ボローニャ国際絵本原画展入選をきっかけに欧米でも人気が集まっているイラストレーター、オオノ・マユミさんの手になるものです。
この11篇の小説は「人と香りをつなぐwebマガジン フレグラボ」(日本香堂提供)に連載れたものに改めて加筆されています。
ぜひおとなのための絵物語として、お茶やワインを楽しみながら、ゆっくり味わってください。プレゼントにも最適です。
●書籍内容
1きんもくせい
2 祖母のおしろい
3 赤い実のなる木
4 仙石原の月
5 横顔だけのクリスマス
6 砂糖菓子のリボン
7 白トリュフとウォッカのスパゲッティ
8LOTUS TEMPLE
9 桜坂降りるまで
10 雨音演奏会
11 笑い屋・かす子